昨日の続きです。第11番の第1楽章は、テーマを6回変奏しています。今日は1つ目です。
その昔はパリで作られたという説が一般的だったそうですが、最近の研究では、トルコ軍のウィーン包囲に対してハプスブルクが勝利を収めてから100周年の年に当たる1783年に作曲されたという説が有力だそうです。第3楽章が「Alla Turca」なのも時流を汲んでいたのかもしれません。
そういえばトルコの軍楽といえばメフテルの「ジャッディン・デデン」が有名ですが、あれはイスマイル・ハック・ベイ(1865年 – 1927年)の作曲だそうで、モーツァルトの「Alla Turca」よりずっと後だそうです。モーツァルトはどのメフテルを聴いたんでしょうかね。